2023年6月8日~12日 厚狭~長門~浜田~岡山

6月8日(木曜日)

午前で終業

北陸新幹線 本庄早稲田13時25分ーあさま616号 ー東京14時12分 11号車 16番D席

東海道山陽新幹線
15:12東京ーのぞみ43-19:02広島19:08ーこだま859ー厚狭20:08

東京駅に着いたら、上越新幹線の改札前にワインバーができていたので、乗り換えの時間つぶしに早速入ってみた。
ありがちなイタリアンフードとワインだったけど、東京駅で食事して、それから東海道新幹線ってときには便利。
このワインバーにいるときに、明晩は久々に長門の「音信」に宿泊しようと思って、電話予約した。

東海道新幹線は好きじゃない。なんで平日の真っ昼間からこんなにたくさんのヒトが移動するのか理解できない。

今回は輪行なので、特大荷物用最後尾を2席押さえての移動だが、本当は、ヒトが目に入らない最前列が好き。

知人から他愛もないことで電話が来て、ちょっと旅気分がシラケたところで・・あれ、緊急停止。

数分の停車で運転再開。
広島での乗り換えに影響がでるほどではなさそうでよかった。

厚狭まで行くのに、広島で新幹線を乗り換えた。普段はガラガラの「こだま」なのだが、通勤時間帯のせいだで、思いの外乗客が多くて、鬱陶しい。
下車の時も乗車の時も、改札近くの号車に乗り込んで、車内を自由席まで移動するのはこの辺りの風習なのだろうか?
でっかい荷物を抱えて周囲に気遣っている身としては、そういう理路整然としない人類の動きに神経が疲れる。

ところで、広島で下車した「のぞみ」は新山口にも停車するらしい。東京ー厚狭を通しで購入するとき、EX予約だと「広島」乗り換えしか選択できない。「新山口」乗り換えが選択できれば、通勤客に揉まれずにすんだのになあ。「のぞみ」だって新神戸過ぎてからガラガラで快適だったのに。いつも思うのだがJR各社アプリのI/Fって冴えない。

「今、厚狭 にいます」と言って、「ああ厚狭ね」ってわかるヒトどれだけいるんだろ?
自宅近くの町で言えば、深谷、本庄なみ、いや、ちょっとそれより廃れてるかな・・・
「かろうじて宿がある」みたいな寂れた地方の町って落ち着く。
世界中どこにいくにしても、こういうワクワクもドキドキもしない、シレーとした、小さな町から始まる平常態の旅がいい。

駅前の エクストールイン山陽小野田厚狭駅前(6500円 じゃらん) 宿泊。

「二反田」という居酒屋さんが、駅付近で一軒だけ開いてました。味も雰囲気もよかった。こんなとこで鶏たたきが食べられるとは思わなかった。

6月9日金曜

夜明け(朝5時)に起床して、ホテル前で自転車を組み上げて走り出す。
今日は厚狭から北へ向かって長門湯本の「音信」まで。

厚狭ー美祢ー仙崎ー長門湯本
https://connect.garmin.com/modern/activity/11302925480

別府弁天池にて
https://maps.app.goo.gl/YkP7Ej3zjHuPpA9b7

一旦、仙崎まででて日本海を拝む。

センザキッチンにいます。運良くガラガラ。
https://maps.app.goo.gl/A5PnR22bGMvLp5jT7

今日はいい天気。それでも朝5時起きでずっと走ってるので、午後は早々に切り上げ、長門温泉の宿へ向かう。

長門湯本 大谷山荘別邸「音信」 泊 (前日に電話予約)

「おこもりタイプ人間」なので、普段は大谷山荘へは足を運ばないが、この日は時間も早く到着し、宿も空いていたので、大谷山荘の大浴場へ久々に浸かってきた。

今宵の夕餉。
先付、腕、お造り、まではとて感動的、、、
焼き物、揚げ物あたりから、月並調、、

今日のスナップ。
厚狭から美祢を経て仙崎にでて湯本まで、久々に旅らしい、良い一日でした。

6月10日土曜

07:30に長門湯本を出て、ひたすら海沿いに浜田まで向かう。

萩までは海岸線に沿って細い山道をアップダウン。いざ萩に出てみたら、昔は交通量の多かったR191がガラガラなので、萩から益田までは国道をひた走った。

オダックスらしきイベント軍団がバラバラと対抗車線からやってきた。あれだけ数がいると、挨拶し返すのも面倒くさい。

益田から先は、まだ無料高速のできてない区間のR9の交通量がちょっと面倒だったので、三保三隅まで、また山道に逃げた。

三隅から東は無料高速あるので、またガラガラのR9を走った。

今度こそ別の町に泊まろう、と思うのだが、行き着く先は、何故かいつも浜田。

長門湯本ー浜田150km 
https://connect.garmin.com/modern/activity/11309074118

浜田国府海水浴場の夕暮れ

人混みは苦手なので、部屋食を選択したら喫煙可能な和室しかなかった。
少しくらいタバコの臭いなんてOKだよ、とタカをくくっていたら、、、
30年前の音楽スタジオみたくタバコ臭い6畳間だった。

国民宿舎 千畳苑 19,800(じゃらん)

6月11日日曜

朝食はいただかず、6時前に宿を出発して、松江まで。
この日は猛暑でした。

浜田ー松江130 
https://connect.garmin.com/modern/activity/11316386608

出雲路自転車道にいます
https://maps.app.goo.gl/hf2gezDETiyAbzGx6

松江しんじ湖温泉 なにわ一水 泊(宿WEBSITE)

夜の宍道湖は美しい。

6月12日月曜

午後からは雨の予報だったので、この日も朝食は抜きで、5時半過ぎに出発。
松江から山中へ向かい、根雨で伯備線沿いにでて、新見までを走る。

松江ー新見109km
https://connect.garmin.com/modern/activity/11323876023

山深い、、イザナミのお墓の入り口があったりするのだろうか?
ここにいます。
https://maps.app.goo.gl/yQ73KaHhv2jr9dbL9

やっと岡山県。ここにいます。
https://maps.app.goo.gl/ZZgGabsUG7EmEKjDA

新見駅ゴール

本当は高梁まで走ろうと思っていたが、新見駅にゴールして、輪行で帰ることにした。
新見のヤマトの営業所によって、トライアングルバッグ他、大きな荷物は自宅宛て発送した。
次の「やくも」は2時間待ちだというので、鈍行に乗り込んで、ゆっくり岡山駅まで1時間半。
あ、姫新線、ポイント故障とかで、今日はずっと止まってて、タクシーで代行運転してた。
岡山の山中はやはり美しいなあ、棚田が、ところどころソーラーになっちゃってるのはガッカリだが。
実は今回のこの旅、GWにやろうと思っていた、中国地方山中チャリ旅のしきりなおし(長門ー松江は結局、海沿いを走ってしまったが、、)。
そのうち、また4-5日の休暇がとれたら、今度は新見か津山あたりから東へ向かおう。

天気図を見て、降られないだろうとは思っていたけど、プロの予報が、雷雨含めて降ると言っていたので、早々に「根雨」でR180にでて、あとは伯備線沿いに登っていった。
こんな天気いいならもっと山中クネクネ走るんだったなあ、とも思ったが、R180がガラガラだったから、まあよしとする。
それにしても鈍行のシートで1.5時間は、春にいためた腰に、まだキビしい。コルセットしてます。

新見ー岡山 鉄道
https://connect.garmin.com/modern/activity/11324665972

この晩のサンライズで帰ることにしていたので、岡山駅に着いて、全日空ホテルをデイユースしてひとやすみすることにした。
駅からホテルに向かう前に、岡山駅のヤマト土産品発送ブースで、自転車のホイールを自宅宛てに発送した。
サンライズは通路も階段も部屋も狭いので、フレームだけを輪行袋で持ち歩いて帰ることにした。

全日空ホテルに宿泊レコードが残ってて、部屋をアップグレードしてくれたのはいいのだが、、、
つかれて外に食事に出るのがめんどうなところ、館内レストランは全部満席だった。
当日は無理と知りつつ、クロワサンスとかレオーニとかに電話して聞いてみたけど、やっぱりダメだった。

ANAクラウンプラザホテル岡山 (じゃらん13,500)

結局、グランヴィアのレストラン「Prix d’or」に空席があったので訪ねた。
ワインリスト見て、オーパスワンが16万!!世の中、たいへんなことになってるなあ。
帰り際、フロア長が、飲みきらなかったワインを、袋に入れてエレベーターまで追いかけてきてくれて。
「ありがとう、もうひとりで下りられますので・・」と言っても。。。
「お見送りさせてください」とそのままいるので、
エレベーターの閉まる直前で、慌ててチップを1万円渡してきた。

全日空ホテルへの帰り道、その晩のサンライズ内での夜食用に吾妻で寿司折りを買った。
仕上がるまで15分かかるというので、カウンターでビールとお好み2-3貫いただいた。それにしても特上の寿司折りが4200円てえのは高いなあ。
結局、寿司折りは翌朝までコンビニ氷で冷やしおいて、東京駅で北陸新幹線に乗り換えてからいただいた。

今夜は階下のサツイン。通路が狭くてチャリの出しいれに苦労するし、敢えて寝台乗りたいわけじゃないのだけれど、まあ新幹線の雑踏に揉まれるよりははるかにいい。

おやすみなさい。

岡山ーサンライズー北陸新幹線ー自宅
https://connect.garmin.com/modern/activity/11331019204

6月13日火曜

北陸新幹線あさま603号
東京07時24分 発本庄早稲田08時10分 着
12号車 6番A席

6月14日水曜

旅から帰ったら、自宅の真竹の筍が旬。
利尻町にふるさと納税しておいたら、水揚げしたばかりのウニが、偶然、この期に届いた。
あと、友人からいただいた、岡部町のモロコシ、みらい。
旅から帰って、自宅で調理していただく旬の素材の食事は味わい深い。

レストランで16万円のオーパスよりも、自宅セラーのソノマの5000円ワインの方が、キチンとデキャンタすれば、千倍美味しい。

あと、やはり米。炊き加減にしても、一合あたり水10ccの違いで、味わいがまったく違う。これは自分で米を作った者にしかわからない。

食の本当の幸福は、旅から帰った、自宅にあり。

旅の画像整理

「旅」は、決して日常を逸脱することはない。
せわしない暮らしに埋没して見えない、人生の美しさや崇高さを見いだす「勤め」・・・・それが「旅」だ。
「冒険」も、日常を逃れることはない。
僕が、つまらん烏合に群れて、この世の最高峰の頂に立ったとしても、それはただの「娯楽」で「冒険」ではない。
日々の暮らしの中で、人生の崇高な意味を模索し続けること。
そして、僕の好む手段で、たったひとりで、ささやかな思索の深淵に抱かれ、その驚きに、ときめくこと・・・
それだけが、本当の「冒険」だ。

。。。まあ、そんな世間一般の人にはどうでいいような能書きはともかく。。。中国地方に残された古い日本の暮らしは、この上なく美しい・・・・

いい旅でした・・・・