2019年3月23日

フェリー太陽の船員たち、けっこう郎らかで、客なんか気にせずはしゃぎあってる。

窓口のひとも同様。

乗船簿に一等と書いたら、「二等とかわりませんからやめましょよー」と言う。

「いや、ほら2500円くらい余分に入るから、フェリー存続のため」とニヤケタラ、笑って一等切符切ってくれた。

フェリー乗り込んだら、一等室が鍵かかってて、入れない。

「まあ、いいや」と思ってて、同じフロアのベンチで寝転がってたら、出港10分前くらいに、Tシャツの上にキャプテンスーツ羽織った奴がやって来て、一等屋のドアをガチャガチャやってる。

「あーー、すみません、空きます?」と尋ねると、「いま、開けますねえ、ごめんねえ」なんて案配。

操縦室行って、鍵もって帰ってきて、またガチャガチャして、「あれえ、二等室の鍵だあ、こりゃ」なんて呟いて、また操縦室へ戻って、別の鍵を持ってきて、「ははあ、開きましたー。今年初めての一等のお客さんだあ」と笑って去ってゆく。

その後、キャプテンスーツの彼、出港10分前だというのに、ターミナルの通路でダベリながら。よゆーでタバコふかしてる。

キャプテンスーツの彼は、やっぱり、船長だった。

今日は、屋久島ー口永良部島の往路も、復路も、かなり時化ててゲロ船状態、条件付出港。

帰路のローリングなんか絶対、搭載された肥溜めトラックもコンテナも、ぜったい、ずれて動いてた。

ところが、船長、屋久島の風下に入って、ちょっと凪ぎったら、とたんに操縦席を離れて、甲板に出てきて、よゆーーでタバコ一服。

奴を見てるのは一等席の、俺だけ。

奴、船室からニヤニヤ見てる俺に気付く。

俺、カメラを、取りだし奴に向ける。

奴は、人差し指立てて、チッチッチ。

お互い、ガラス越しに笑いあう。

久々に、男を見た。

屋久島はヒトケが多くて、俺には厳しい。

ホテルは、なよった、トレッキング族満載。

なんか、凡庸で、なんの面白みもない。

ここにいます: 30°13.9810’北 130°33.3670’東

http://maps.google.com/maps?q=30.23303%2C130.55614