初陣見・山頂氷点下

極寒の最中に好んで山攻めするほどマゾじゃあないんだけど・・・

「次の旅にいつでも出られる準備を終えて、ようやくその旅が終わる」ってのをモットーに生きてきたので・・・

石垣界隈で痛めた車両の整備をして、その確認と、併せて、自分の体調チェックのために、仕方なくひと登り。

チェック(整備)リスト

1)近年、航空各社、荷扱いがとても乱暴になってきて、今回も、輪行袋は穴だらけになり、STIレバーのアタマは(透明テープで保護してあっても)傷だらけ、おまけにワイヤー類までごらんの通り。4本のワイヤーをアウター含めて全部張り直した。

2)与那国空港で荷受けしてから、トルクをかけて踏み込むたびに、なんだかギシギシと異音がでる。「ペダルのシムの油膜が切れただけ」とは思うが、念のため、ペダルまわりのメンテの他、フレームやフォークのクラックチェックして、BBも入れ替えた。

3)潮気の多い、島の雨中だと、100kmたらず走っただけで、チェーンやカセットから完全に油が抜けて、あっという間に錆びてくる。今回はチェーンオイルの持ち合わせがなく(飛行機輪行だとエロゾル持ち込めない)、石垣のコンビニでサラダオイル買ってぶっかけた。一度でも錆びたチェーンて、なんだか気持ち悪いので、そんなに伸びてないけど、これも張り替えた。

4)いままで信用してたパナのエアポンプなんだけど、ここ数年のものは作りが悪くて、数十回ポンピングしただけで、取手のヒンジの芯が抜けちゃった。捨てるにはまだ悔しいので、とりあえず、エポキシ接着剤を流しこんでからピンを押し込み修復。

5)まあ、ここまでやったんだから・・、と、ステムまわりもベアリングチェックして、グリスアップ。

6)実は、車両より自分の体調、これが、一番問題だったんだけど・・・。帰宅前日の午後、130-140kmばかり、石垣島を一回り走りにでかけたんだけど・・・。走り出してすぐ、なんだか、足がまったく回らない・・、というか踏み込む力がまるでない。ハンガーなわけでもないし、前日そんなに走ってもいない。「ちょろちょろ走ってるウチ体調も戻るだろう」と思っていたが、疲れが増すばかりで、どうにもならず、ショートカットして60-70kmだけ走って帰ってきた。「先月まともに走ってなかっただけで、こんなにあっという間に萎えちゃうの?」とすごく、落ち込んだが・・・・。
・・・・ちょっと待てよ・・・。実はその日は、早朝の高速船で、鳩間島まででかけて、タッチアンドゴーで石垣に戻っている。大時化で揺れがひどく、船内、ずいぶんゲロっているヤツらがいた。自分は、これくらいの揺れでは吐いたりしないが、平衡感覚が狂ってくると、なんだか不整脈がでるので、持っていた「ワソラン」というカルシウム拮抗剤を飲んだ。主に心筋の収縮連関に作用して、易興奮性を抑えるんだけれど、これってたぶん骨格筋にも作用するよなあ・・・・。そうだ、こいつのせいに違いない、逆ドーピングだ。帰宅したら、シラフ(薬なし)で、山登って試してみよう・・。
・・・ということで、まあダラダラ登ったけど、そんなに悪くないし、いつものペースで、全然疲れもしない。よかった・・・・。
高血圧の薬とか不整脈の薬とか、脂質異常の薬とか、個人差はあるんだろうが、飲むとまるで力が入らなくなる薬って結構あるなあ・・・。

7)パンク修理や、その他修理の備品チェックをして、「これだけ持てば旅立てる」てな、ウェアや着替えの準備をして、やっと今回の旅の終わり。

ところで、アルバムを作らないと、写真の並べ替えできなくなったFBは困りもの・・・